お金について

台風による家財保険/火災保険の請求方法

この度の台風で被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。
1日も早く元の生活に戻れるように、心よりお祈りしております。

当サイトでは、台風で自宅が半壊した実体験と公的機関の正しい情報をもとに、どのように復旧していけばいいのか、被災後の対応をご紹介しています。

被災者の方には、心と身体のケアを一番に考えていただき、ご無理のないように復旧作業を進めていただければと思います。

このページでは台風によって自宅の家財が被害を受けた際の、家財保険/火災保険の請求方法を徹底解説しています。

ただし、保険請求の流れは、台風の規模や加入の保険会社によって異なります。
基本の流れはこの記事ですべて解説いたしますが、詳細は保険会社のホームページや電話でご確認ください。

台風による被害で保険の適応になる範囲とは?

まずは、台風による被害で保険の適応になる範囲についてご紹介します。
ただし、保険の内容は加入の保険によって異なりますので、実際の補償内容については契約の保険会社にお問い合わせください。
以下では、一般的な保険の適用範囲について、火災保険と家財保険にわけてご紹介します。

火災保険

まず火災保険について。
火災保険と聞くと火事の時にしか使えない保険だと勘違いしている方も少なくありませんが、実際には多くの自然災害で保険請求が可能なことが多いです。

※自然災害でも地震による被害は火災保険では保証されません

人気の火災保険「ホームアシスト(楽天損保)」を例に見てみましょう。

ホームアシスト(家庭総合保険)補償内容

参照:ホームアシスト(家庭総合保険)補償内容(https://www.rakuten-sonpo.co.jp/family/tabid/993/Default.aspx

ホームアシストでは、火災・落雷・破裂(爆発)・風采・ひょう災・雪災が、基本の補償内容となっています。

台風の場合は、風で物が飛んできたり窓にヒビが入ったりした場合などは、基本補償で修理することができます。

ただし、水害はオプション(基本補償外)となっているため、水災のオプションを火災保険に追加していなかった場合は床上・床下浸水、浸水による全壊・半壊などは保証されないということになります。

つまり、ホームアシストの場合は、契約内容によっては台風による水害被害の補償を受けられないということになります。

ただし、ホームアシストは持ち家で入ることが多い火災保険のため、賃貸で契約時に加入している火災保険だと少し内容が変わります。

家財保険

リビングアシスト補償内容
参照:リビングアシスト補償内容(https://www.rakuten-sonpo.co.jp/family/tabid/995/Default.aspx

こちらも同じく楽天損保の補償内容ですが、リビングアシストは賃貸物件向け(オーナー向け)の家財保険です。

こちらの場合は、基本補償に風災・水害が含まれているため、台風による被害は全てカバーできるとみてわかります。

しかし、もう一点忘れてはいけないのが補償される内容です。
ホームアシストの場合は住居への補償のため、家財の被害は補償されません。

反対に、リビングアシストの場合は家財への補償のため、住宅への補償は0ではありませんが充実とは言えない内容になっています。

このように、持ち家用の火災保険と賃貸物件向けの家財保険では、補償内容が異なることを理解しておきましょう。

※繰り返しになりますが、補償の内容は保険契約によって変わりますので、必ずご自身でご確認ください。

台風で自宅が被害を受けた際の保険請求の流れ

前置きが長くなってしまいましたが、ここからは台風で自宅(家財)が被害を受けた際の保険請求までの流れをご紹介します。

台風被害にあった自宅に入る際には、まず安全を確保し、マスクと軍手を必ず着用してください。

保険会社に電話で被害報告・補償の申請

続いて、加入の保険会社に電話で被害の報告と補償の申請を行います。
台風発生直後は保険会社の電話も中々繋がりにくくなりますが、家財の処分前や室内の清掃前に保険会社に電話をしましょう。

電話では、被災による補償を申請すること以外に、どのような流れで保障されるのか、どのような写真が必要になるのかを確認しておきましょう。

筆者が令和元年台風19号で被災した際には、「可能であれば家財はそのままにしてください」といわれたため、補償金を確実に受け取るために家財を残す判断を決めました。
※もちろん、先に処分してもかまわないとも言われています

保険会社に補償の申請をすると申請書や請求書が郵送されますので、受取可能な住所を伝えましょう。

被害状況を写真で撮影

続いて、台風による被害状況を撮影します。
必要な写真としては以下を抑えておくのがポイントです。

  • 住居の被害状況のわかる写真
  • 部屋全体の被害が分かる写真(全部屋)
  • どこまで浸水したのかが分かる壁の写真
  • 被害のあった家財の写真(できれば1点ずつ)
  • 被害のあった家電の型番

実際には甚大な被害があったことが客観的に分かる状況であれば、写真の提出は必要ないこともあるようなのですが、保険会社によっては全ての写真が必要になることもあるため、念には念をということでたくさん写真は撮っておきましょう。

なお、一戸建ての場合は、保険で申請可能な被害がないのかを診断してくれるサービスもあります。申請漏れで後々修理費用がかからないようにぜひご活用ください。
詳細はこちら<お家のドクター.com>

罹災証明書の申請・発行

罹災証明書はなるべく早く申請をおこないます。

大型の台風などで、地域全体に浸水の被害が見受けられる場合は、申請時にそのまま罹災証明書が発行されることもあります。

しかし、原則として罹災証明書は市区町村の職員による調査をおこなったうえで発行されるため、申請から発行まで時間がかかるものと考えましょう。

土日祝日に被害が発生し、役所での罹災証明書の申請ができない場合、電話では案内を受け付けているケースがありますので、まずは確認の電話をかけてみましょう。

筆者が、台風19号で自宅の片付けをおこなっていた際には、被害確認や除菌剤の配布等で役所の職員が各家庭を回っていましたので、そこで対応を聞くことができました。

腕章をつけた職員がいれば質問してみるのもいいかと思います。

保険会社による鑑定・調査

保険の申請をすると、保険会社(もしくは鑑定会社)による現地調査が行われます。

現地調査では、どこまで浸水があったのか、どのような家財が被害にあったのかを細かく見ていきます。

保険会社に補償金の請求

ここまでのステップを経て保険会社に補償金の請求を行います。
大規模な台風だった場合、ここまでに1カ月程度かかることもあります。

補償金の請求は、被害のあった自宅の箇所や家財、購入時の価格や修理にかあkる費用の見積もりなどをすべて書類に書き出し、郵送します。

台風で家財/火災保険を請求した際、保険金どれくらいで支払われる?

保険会社の補償金の支払期限については「保険法」で以下のように記載されています。

保険法 第21条(保険給付の履行期)
保険給付を行う期限を定めた場合であっても、当該期限が、保険事故、てん補損害額、保険者が免責される事由その他の保険給付を行うために確認をすることが損害保険契約上必要とされる事項の確認をするための相当の期間を経過する日後の日であるときは、当該期間を経過する日をもって保険給付を行う期限とする。【片面的強行規定】

保険法では支払いまでの日数が明記されているわけではありませんが、「相当の期間」が30日として保険の規約に書かれていることが一般的となっています。
ただし、正確な日数に関しましては、加入している保険会社の規約を確認するか、一度問い合わせてみてください。

生命保険であれば、5日以内に支払うと定められているケースが多いのですが、調査や事実確認に時間を要する火災保険や家財保険は時間は期間が長めに設定されています。

損保ジャパン日本興亜

必要となる書類をご提出いただく等、必要な手続きを完了した日からその日を含めて30日以内に、当社が保険金をお支払いするために必要な事項の確認を終え、保険金をお支払いします。 ただし、特別な照会・調査等が不可欠な場合、当社は、確認が必要な事項およびその確認を終えるべき時期を通知し、お支払いまでの期間を延長することがあります。

株式会社損害保険ジャパン 「保険法制定に伴う当社商品の取扱い

火災保険・自動車保険のセゾン自動車火災保険

必要となる書類をご提出いただく等、必要な手続きを完了した日からその日を含めて30日以内に、当社が保険金をお支払いするために必要な書類の事項の確認を終え、保険金をお支払いします。ただし、特別な照会・調査等が不可欠な場合、当社は、確認が必要な事項およびその確認を終えるべき時期を通知し、お支払いまでの期間を延長することがあります。

セゾン自動車火災保険株式会社 「保険金の支払方法・時期(履行期)について

ソニー損保

保険金の支払時期について、これまでは保険金の請求が完了した日からその日を含めて30日以内に保険金を支払うと規定されていましたが、30日を超える調査が必要な場合については、「調査を終えた後遅滞なく支払う」として、支払時期については明確に規定されておりませんでした。改定後は、特別な調査を必要とするケースを分類し、それぞれのケースについて支払時期を明確に規定しました。なお、弊社は、支払時期を超えて保険金をお支払いする場合、遅延利息をお支払いいたします。

ソニー損害保険株式会社 「保険法への弊社商品対応について

台風被害の場合は30日以内が該当しないことが多い

しかし、台風による風害・水害の場合は、30日以内に支払われるケースはあまり多くありません。

特に大型台風で多くの住宅が被害を受けて災害救助法が適用となった場合には、補償の支払いが60日間まで延長されます。
また、保険会社の直接の調査ではなく、外部の鑑定会社が介入する場合はさらに日数が追加され、90日以内の支払いと、かなりの期間が開くことになってしまいます。

大規模な台風の場合、保険会社の手が回らないため、外部の鑑定会社が現場(自宅)の調査に訪れるケースがあります。
この場合、鑑定が入るまでに数週間ほどかかってしまい、さらに90日以内の支払いということで、最大4ヶ月ほど被害から支払いまで期間が開くことも考えられます。

【実体験】請求から支払いまでの実際のスケジュール

10/12 台風19号で被災
10/31 現場鑑定
11/3  保険請求
1/7  保証金決定
1/17  保険金支払い

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です